015. 読書記録「新世界より」とちょっと近況
2025.1.11
お久しぶりです。
2024年、引っ越しをしたり家族が増えたりとイベントがいろいろあって慌ただしく、こちらがほったらかしになっていました。近況を書いてもいいんですが、ちょっと本を読む機会ができたので感想文とセットで軽めに書くこととします。
Twitterには書いたりもしたのですが、いま読書欲が高まってます。でもプライベートが忙しくゆっくり本を開く機会がなく……一方で、なんとなく手持ち無沙汰になるとついスマホを開いて、くだらないニュースや過激な内容を見て心を消耗する悪循環を起こしていました。
なので、思い切ってスマホを触る時間のほとんどをKindleを開く時間にしました。紙の本が大好きだったのでためらいがあったのですが、全く杞憂に終わりました。むしろ電子書籍、超快適!(同人誌はやっぱり紙で残したいですけどね!)
そんなこんなで、ちょっと今はインプットに注力してます。インプットを増やすと不思議と書きたい欲も高まるのでアウトプットも増えることを期待して……。
一年半ほど前にこのサイトのオープン一周年記念でリクエストを募集したのですが、その時の話も一応練ってます。いや、すぐ書けないなら募集するなよって話なんですが、何年かかっても書くつもりはあるのでお待ちください。(その前にリクエストくれた方のはるみち熱が冷めませんように!)
まあ近況はそんな感じで。
ここから読書感想文になります。
今回は「新世界より」(貴志祐介)を読みました。
以前アニメを見たことがあって、独特の世界観が印象に残っていたのですが、細部は忘れてしまったので改めて小説を読むことにしました。
舞台は千年後の日本。今よりも人口が大幅に減り、文明は衰退し、呪力(サイコキネシス)を使いこなすことで生活する人々。子どもは十歳頃に「祝霊」が訪れ、呪力を持つようになります。一見、穏やかで幸せな生活に見えるけれど、実は大人により徹底的に管理され、呪力が暴走したり悪意を持ったりしないよう操作されていました。そのために不都合な真実は隠され、能力が低いものは秘密裏に処理され、いつの間にか友が消えることも。でも、記憶を封じ込められてしまうので子どもはその事にも気づかない。
人々の生活には「バケネズミ」の存在が不可欠で、人間に使役される代わりにコロニーという彼らの生活圏を守る形で共存していました。
ストーリーは主人公の手記を辿る形で進みます。
主人公(渡辺早季)は、平凡に暮らす中で、ここまでに書いたあらゆる真実を知っていきます。その中でバケネズミ同士の戦争に巻き込まれたり、大切な人を呪力の暴走で亡くします。
そして大人になったある日、人間への反逆を企てたバケネズミにより町が襲われ壊滅状態に。バケネズミは早季の大切な友人の子の呪力の力を利用し多くの人間を虐殺していきました。壮絶な戦いを経て、呪力を持つ者の重大な機能(ある意味では欠陥)を利用し、ついに暴走した子を止め、反逆者を追い詰め、人間とバケネズミの戦争を終わらせることに成功しました。
ストーリーとしてはこんな感じなのですが、あらゆる歴史や前提があっての話なので、ここに書いた内容だけでは伝わらないと思います。考えさせられたのは、人間の持つ傲慢さや非情さ、あらゆる生物よりも上に立つという驕りは、いつか他の生物に足元を掬われる要因となるんじゃないだろうか……ということ。それからどれほど情報を操作し力を制御したとしても、理性と知識があるものを完全に制御することはできず、むしろ抑圧は大きな反発の要因になるのではないかと感じました。
千年後の未来のフィクションであり非現実的な話ではあるけれど、一方でどこか現実として起こりそうなリアリティを感じる内容でした。
結構グロいのと、常に追われているような薄気味悪さや緊迫感もあるので、好みは分かれると思いますが、SF好きな方は楽しめるのではと思いました。
期間限定にはなりますが四月くらいまでは時間がある予定なので(イベントにも出たいので準備も並行して進めるつもりですが……!)また本を読んで感想が書ければいいなと思います。