018. 読書記録「天使の囀り」
2025.1.19
今回は『天使の囀り』(貴志祐介)を読みました。「新世界より」を読んだせいか同じ作者をKindleにおすすめされるようになり、KindleUnlimitedの対象になっていたので読んでみることにしました。
一言でいうと、すごく気持ち悪い話でした。
あらすじ。主人公は精神科医として働く北島早苗。ブラジル調査団に行った恋人で作家の高梨が、帰国後大きく性格が変わってしまい訝しむようになる。死に恐怖を抱き繊細だったのに、死に異様に興味を持つようになりやけに明るくなった。早苗が戸惑ううちに、高梨は急に不審な形で自殺してしまう。さらに、一緒にブラジルに行った他の数名も不審な自殺を行った。謎を調べるうちに、早苗は彼らの脳内を線虫が巣食っていたことに気づく。さらに早苗は、線虫を研究する大学教授依田との出会いを経て、その線虫が人を死に至らせるために脳神経を操作していたのだという仮説に行き着いた。ブラジルに行ったメンバー以外でも同様に線虫による自殺を遂げた人が数名出たことから、ブラジルから持ち込まれた線虫が社会に意図的に撒かれていたことを突き止めた早苗は、首謀者が運営するカルト教団的な集団の会合に乗り込んだ。そこで見たものは、線虫に体を乗っ取られ変わり果てた人間たちの亡骸だった。
このざっくりとしたあらすじだけでも気持ち悪さが伝わると思いますが、実際の描写はもっともっと気持ち悪いです。線虫などの専門知識も多く出てきてリアリティがあるのですが、それゆえフィクションとリアルの境目がわからなくてゾッとする話でした。SFらしく謎に迫っていくので先が気になって読む手が止まらなかったですが、そういった面白みがなければ「気持ち悪い」だけで終わるか、読了できずじまいだったかもしれません。
ネット黎明期の雰囲気を感じながら読んでいたのですがもう20年前の小説なので、道理で、という感じでした。ダイヤルアップでネット接続したり(その間電話は使えないとか)、チャットでのコミュニケーションとか、なんかいろいろ懐かしかったです(笑)
今はKindleUnlimitedを期間限定セールで安く契約していて、そちらにある本を優先して読んでいるのですが、対象外で気になる本がたくさんあるので、対象かどうかに関わらずどんどん読んだほうがいいかなぁ……すでに期間中で元をとるくらいは読めたので(笑)
ただ、対象じゃなければ今回のように「気になるけど買ってまで読むかどうかはわからない本」を読む機会になるので、それはそれで悪くないなとも思ってます。