Change

 みちると他の四人、それから後からやって来たちびうさは、レイの家のいつもの勉強部屋に来ていた。

 せっかくだしお泊まり会にしちゃわない? と美奈子が提案したのだ。

「さんせーい!」

 満場一致で決まり、六人は再び集まった。


「それにしてもうさぎの中身がみちるさんになったなんて、しんじらんなーい。このままずっとみちるさんだったらいいのにー」

 ちびうさはみちるの顔を見ながら呟いた。

「ほんとよねえー」「これでテスト受けたら絶対追試なしよね!」「衛さんもこっちの方がいいって言うかもね!」

 皆が口々に言う。

「でも……うさぎちゃんがうさぎちゃんじゃないと、ちょっと寂しいわね」

 美が最後に呟いた。同調してレイ、まこと、美奈子が寂しげに頷いた。

「そうね……うさぎちゃんはうさぎちゃんじゃないと……」


 黙って聞いていたみちるが、皆の顔を見回してふふっと笑う。

「あ、ごめんなさい、みちるさんがいるのに私たち」

 美奈子が慌てた。


「いいのよ。

 ……うさぎは愛されているのね」

 みちるが優しい目になってそう言った。


 こうやって集まってお喋りができる友達って、いいわね。

 みちるは五人の和気あいあいとした雰囲気を見て思っていた。


 思えば、私は幼い頃から教育のために大人とばかり関わってきたし、学校で出会ったクラスメイトなどとは関わる時間などなかった。こうやって放課後も会って話せる友達や、困った時に助け合う友達などもいない。だから、うさぎを想って話すこの仲間たちがとても眩しく、そして羨ましく思えた。


 ……はるかと私の関係とは全く違う形の信頼関係があるのね。


「ねえ。いつもあなた達がどんな風に過ごしているか、教えてくださらない?」


 みちるが皆に尋ねると、はいはーいと美奈子が手を挙げて言った。

「私たちの話もいいですけど、みちるさんとはるかさんの話も聞きたいですぅー!」

「あーっ! それあたしも聞きたーい!」

 レイやまことも同意する。


 すっかりこの子達のペースだわ。でも、たまにはこんな過ごし方もいいのかも。

「私たちのことは、ご想像にお任せするわ?」

「えーーっ!そんなぁー」